筋力・筋肥大効果の比較|本当に効くのはどっち?

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山城 宏統

【株式会社ビグス 代表取締役 山城宏統(やましろ ひろのり)】 Workout Base BIGTHは、トレーニングにより、あなたの生活が豊かになることを目的としています。体重計に示される数字をただ追うだけでなく、見た目の変化や生活習慣病予防、ケガ後の競技復帰などをサポートいたします。筋肉を鍛えて、何歳になっても、鏡の前でうっとりしてしまう身体と、自分の事は自分でできる身体を作りましょう!

【はじめに】

これまで血流制限トレーニング(BFR)の基本と、2つの方法(付け根圧迫と筋腹圧迫)の違いを整理してきました。
今回は、「結局、どちらがより効果があるのか?」という疑問に答えるべく、
筋力と筋肥大の観点から両者を比較します。

【従来型BFR(付け根圧迫)の効果】

従来型のBFR、特に弊社取扱の『VRC』のように付け根を圧迫するタイプは、
数多くの研究で効果が証明されています。
静脈の還流を制限することで、筋肉内に乳酸などの代謝産物が蓄積し、
低酸素状態が作られ、これが筋肥大を促進します。

実際に、最大筋力の2030%という低負荷でも、
通常の高負荷トレーニングと同等の筋肥大や筋力向上が報告されており、
高齢者やリハビリ患者、アスリートの補助トレーニングとして広く活用されています。

【筋腹圧迫型の効果】

筋腹圧迫型では、筋肉の中央部を圧迫して行うため、局所的な血流制限や神経筋刺激は起こる可能性があります。
一部の研究ではジャンプ力や瞬発系の運動において一時的な出力向上が見られるとされる報告もあります。

ただし、長期的な筋肥大や筋力向上に関しては、研究数が非常に少なく、
現時点で信頼できるエビデンスは乏しいのが実情です。

【メカニズムの違いから見る効果差】

従来型BFRでは、静脈還流の制限がポイントであり、
それによってホルモン分泌(成長ホルモン、IGF-1)や速筋線維の動員が引き起こされます。
一方、筋腹圧迫では筋そのものへの物理的圧迫で神経活動が高まる可能性はあるものの、
全身的な内分泌反応や代謝ストレスの蓄積は限定的と考えられます。

【まとめ】

・筋肥大・筋力向上を目的とするなら、現時点で確かな効果があるのは従来型(付け根圧迫)
・筋腹圧迫型は急性のパフォーマンス向上に使える可能性はあるが、長期的効果の裏付けはない
・本来のBFRの科学的メカニズム(静脈還流制限代謝ストレス筋肥大)は、筋腹圧迫では起こりにくい

次回は、安全性について、両者のリスクや管理方法を比較していきます。

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