山城 宏統
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「GLP-1で痩せました!」──SNSでよく見かける成功談。
しかしその裏で、副作用やリバウンド、筋力低下、精神面の不調に悩む人も増えてきています。
ジムや接骨院に通う方々から「痩せたのはいいけど、疲れやすくなった」「体重は減ったけど体型が崩れた」などの相談も多く、痩せた“後”の悩みこそ軽視できないテーマです。
今回は、GLP-1で痩せた人が実際に直面しやすい“落とし穴”を、臨床と現場の両視点から整理します。
目次
消化器系の副作用:嘔気・下痢・便秘・胃もたれ
GLP-1薬剤の最も多い副作用は消化器症状です。
- 【嘔気】:導入初期に最も多く、日常生活に支障をきたすことも
- 【下痢・便秘】:腸の蠕動運動の変化により不安定になる
- 【胃の張り・食欲不振】:胃排出が遅れるため、少量で気持ち悪くなる
臨床試験でも、オゼンピック使用者の20〜40%がこれらを経験しています。
これらの副作用が継続すると、食事からの栄養吸収が不十分になり、体調不良や免疫低下の原因となります。
筋肉が落ちる:見た目も基礎代謝も低下
GLP-1で痩せる人の多くが脂肪だけでなく筋肉も減っていることが、近年の研究で明らかになっています。
- 筋肉は基礎代謝の40%を担っている
- GLP-1で摂取カロリーが減る → タンパク質も不足 → 筋肉合成が進まない
- 特に高齢者や運動習慣のない人は“サルコペニア(筋肉減少症)”のリスクが増大
「体重は減ったのに、見た目が弛んでしまった」という相談はここに原因があります。
見た目の美しさ=体重ではなく筋肉の張りと骨格構造です。
精神面への影響:気分変調・集中力低下・抑うつ傾向
GLP-1は中枢神経系にも作用するため、少数ですが精神的な副作用も報告されています。
- 気分が落ち込む、やる気が出ない
- 頭がぼーっとする、集中力が続かない
- イライラや不安感が強くなる
これは血糖変動や栄養不足、ホルモンバランスの乱れとも関連します。
特に糖質制限などを併用している場合、脳に必要なブドウ糖が不足し、慢性的な神経疲労を引き起こす可能性があります。
膵炎・胆石など重篤な副作用
稀ではありますが、GLP-1薬剤により膵炎や胆石症が発症するケースもあります。
- 【急性膵炎】:上腹部の激しい痛み・発熱・嘔吐など
- 【胆石症】:右季肋部痛・黄疸・消化不良
特にサクセンダ(リラグルチド)やセマグルチドを長期使用した一部ユーザーにこうした報告があります(PMID: 30135583 ほか)。
美容クリニックでの自由診療ではこれらのリスクが十分に説明されないまま処方されるケースもあるため、服薬前に医師とよく相談することが不可欠です。
「注射に頼れば大丈夫」という心理的依存
最後に見落としがちなのが、“楽して痩せたい”という依存思考の強化です。
GLP-1に限らず、ダイエット系の薬剤に依存すると、
- 食習慣を改善しない
- 運動を習慣にできない
- やめたとたんに反動でリバウンド
という悪循環に陥ります。
当ジムに相談に来られる方でも「結局元に戻ってしまって悩んでいる」という声は非常に多く聞きます。
まとめ:痩せたあとこそ本当の勝負
GLP-1で体重を減らすことは、確かにできます。けれど、
- 体調が悪くなった
- 筋肉が落ちて老けた
- 精神的に不安定になった
という“痩せた副作用”は、決して見過ごせません。
当施設では、身体の専門家である柔道整復師・トレーナーの立場から、
「数字だけじゃなく、“生きる身体”を整える」
という視点でサポートしています。
もしGLP-1に興味がある方は、使う前にぜひ一度、私たちにご相談ください。
📍 浦和駅西口 徒歩5分|【Workout Base BIGTH】
https://workout-base.bigth.co.jp/




























